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想うこと。

第5章 第4章


「いえっ、お肉は別腹ですので!」


ふはっ、と笑い、普段はあまりしない顔を見せた。


「肉が別腹とか、初めて聞いた。
遠慮せずにどんどん食えよ」


頭に手をポンと置かれた。

私の頭に謙也さんの手の温度がじんわりと伝わってきた気がした。


そして、またコンロの方に行ってしまった。


「はい、佳苗。
このサラダ美味しいから佳苗の分も取ってきたよ」


「おお、ありがと」


未奈のお皿からサラダを少しもらう。

そんな私をじーっと見つめてくる未奈。



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