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想うこと。

第2章 第1章


他の人は料理より相手と話すことに夢中だったけど
私は食べる手を止めなかった。


「本当だ、すごく美味しいね。
立花さんは食べることが好きなの?」


「いや、特別好きとかではないです。
せっかくここまで来たのに
美味しい料理食べないのって、もったいないじゃないですか。
そもそも私、数合わせなので」


私の隣に座っている男性は、クスッと笑って。


「自分に正直だよね、立花さん。
じゃあ出会いとかは求めてないのか」



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