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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第11章 進藤拓哉の事情①

「どうした?今日は元気ないな」
「……ぅん……ちょっとね」

李奈にいつもの天真爛漫さを感じない。

あれだけ俺の部屋に来たいと
言っていたのだから
浮かれてもいいはずだ。

そして今日は妙に色っぽい。

服装や化粧のせいではなく
その切ない表情のせいだ。

それは初めて俺に見せる表情だった。

女の顔をした19歳の李奈。

「男のことで悩んでるのか?」
「ま、そんなとこ」

はにかむようで泣いてしまいそうな
何とも言えない表情。

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