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修練の鏡と精霊の大地

第5章 他にも、まだいたかっ!?

 コウヤは、洞窟の固い地面に正座させられていた。


 目の前には、閻魔大王の形相をした莉子が立って、コウヤを見下ろしていた。


「いいっ!? プロレスラーのプライドかなんか知らないけどさぁ、私達は四人で旅してんのよ!! 出てくる敵はあんた一人の敵じゃないのよっ!! 何勝手に命無駄遣いして突っ走ってんのさ!! あんた、人の気持ちわかってやってんの!? なにがデスマッチだ!! カッコいいこと言って、結局丸焦げで倒れてクソバカじゃないの? もうちょっと落ち着いた考えもって行動しなさい!! あんたがどんだけ鍛えてるか知らないけど、あんたが相手してんのは人間じゃないのよ!! ひとつ間違えれば死ぬことだってあんの!! 生身の細いレスラー崩れが、あんなもん相手にプロレスの技なんか通用すんのか!! じゃあ、さっきのへんな塊に4の字固めかけてみろよ!! よく反省しろボケレスラー!」


 そうとう鬱憤が溜まっていたのか、思いの丈をすべて吐き出した。


 それでもまだ言い足りないのか、さらにくってかかりそうなのを球也が止めた。



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