修練の鏡と精霊の大地
第5章 他にも、まだいたかっ!?
「ごめんなさい……」
コウヤは正座し、俯いたまま顔を上げようともしなかった。
プロレスラーというプライドが先走って、負けん気で立ち向かうことだけを考えていた自分に深く反省した。
莉子はさらに付け加える。
「それと、自分の命はみんなの命。いま、一人でも欠けたら、それだけ危険な状況に陥りやすくなる。だから、自分だけで先走って勝手な行動はしないこと!! わかった!?」
ニューリーダー桃尻娘の誕生の瞬間だった。
「あの……莉子女王様、そろそろ立ってもいいでしょうか? 小石がすねに食い込んで痛いのですが……」
申し訳なさそうにコウヤが許しを乞う。
「あんた、痛みに慣れてんでしょうが!! なんで炎の中突っ込んでいけるのに、小石ひとつで弱音吐いてんの!!」
莉子の言うことはごもっともだった。
純化と球也は腹を抱えて笑っていた。
やっと許しを貰ったコウヤを従え、一行は先を進む。
「でも、さっきの話しかけてきた人は、どこ行ったんかなぁ?」と球也が疑問を投げ掛ける。
「突然、おらんようなったもんねぇ」と純化が言った。
コウヤは正座し、俯いたまま顔を上げようともしなかった。
プロレスラーというプライドが先走って、負けん気で立ち向かうことだけを考えていた自分に深く反省した。
莉子はさらに付け加える。
「それと、自分の命はみんなの命。いま、一人でも欠けたら、それだけ危険な状況に陥りやすくなる。だから、自分だけで先走って勝手な行動はしないこと!! わかった!?」
ニューリーダー桃尻娘の誕生の瞬間だった。
「あの……莉子女王様、そろそろ立ってもいいでしょうか? 小石がすねに食い込んで痛いのですが……」
申し訳なさそうにコウヤが許しを乞う。
「あんた、痛みに慣れてんでしょうが!! なんで炎の中突っ込んでいけるのに、小石ひとつで弱音吐いてんの!!」
莉子の言うことはごもっともだった。
純化と球也は腹を抱えて笑っていた。
やっと許しを貰ったコウヤを従え、一行は先を進む。
「でも、さっきの話しかけてきた人は、どこ行ったんかなぁ?」と球也が疑問を投げ掛ける。
「突然、おらんようなったもんねぇ」と純化が言った。