
修練の鏡と精霊の大地
第5章 他にも、まだいたかっ!?
「いや悪いな、俺はこう見えても、現役のプロレスラーだ……」
「……そうか」
勇樹は見下すような目で、コウヤを見た。
だが、空気を察知したのだろう。勇樹は自分から話題を変えていった。
「ひょっとして、あんた達も暗黒の釈迦を倒しにいくのか?」
勇樹の口から出た言葉に、球也達の頭から「?」がいくつも出てきた。
「あんこくのしゃか?」
コウヤは頭をかしげる。
「そう、あたいら、暗黒の釈迦を倒してくれって言われてさぁ、訳わかんないうちに旅に出されちゃって……」と派手な女が言った。
「ちょっと待て……俺達は闇神の誕生を阻止して、潰しに行くってのが目的なんだ」とコウヤが言った。
「闇神!? なんだ、まだ他にそんな敵がいるのか!? じゃ、ここにいるのはみんな人間か!?」
勇樹は集まっている者を一人一人指差した。
「そうだ。あんたらも全員人間か?」
「そうだ。しかし、プロ格闘家が二人いるってのは凄い偶然だな」勇樹は笑って言ったが、コウヤの目は笑っていなかった。
二人の格闘家……わざと格上げした言い方をして自分をバカにしていると察したのだ。
「……そうか」
勇樹は見下すような目で、コウヤを見た。
だが、空気を察知したのだろう。勇樹は自分から話題を変えていった。
「ひょっとして、あんた達も暗黒の釈迦を倒しにいくのか?」
勇樹の口から出た言葉に、球也達の頭から「?」がいくつも出てきた。
「あんこくのしゃか?」
コウヤは頭をかしげる。
「そう、あたいら、暗黒の釈迦を倒してくれって言われてさぁ、訳わかんないうちに旅に出されちゃって……」と派手な女が言った。
「ちょっと待て……俺達は闇神の誕生を阻止して、潰しに行くってのが目的なんだ」とコウヤが言った。
「闇神!? なんだ、まだ他にそんな敵がいるのか!? じゃ、ここにいるのはみんな人間か!?」
勇樹は集まっている者を一人一人指差した。
「そうだ。あんたらも全員人間か?」
「そうだ。しかし、プロ格闘家が二人いるってのは凄い偶然だな」勇樹は笑って言ったが、コウヤの目は笑っていなかった。
二人の格闘家……わざと格上げした言い方をして自分をバカにしていると察したのだ。
