修練の鏡と精霊の大地
第5章 他にも、まだいたかっ!?
「うちの仲間を助けてくれてありがとう。感謝する。俺達も先を急ぐからこれで失礼するよ。こっちが先に闇神を始末したら、加勢しにいくよ。借りは返さなきゃな」
コウヤは吐き捨てるように言った。
勇樹はそれを笑顔で返す。
「あぁ、お互いに頑張ろう。すべてが終わったらみんなで打ち上げ行こうぜ」
勇樹はそう言うと、左手を差し出した。
コウヤはその手をジッと見つめると、無言で自分の左手を出した。
二人の熱い男の手が、ガッシリと握られる。
そして、無言のにらみ合いが始まった。
生身で闘うことに己の一生を預けた者同士のみがわかり合う、闘志以外の見えないメッセージのやり取り。
勇樹は打ち上げと表しているが、すべてが無事に終われば一度リングで向かい合おうという意味も込められていた。
敵対しての言葉ではない。この世界に足を踏み入れた、同じ境遇の仲間として言ったのだ。
コウヤも手から伝わる熱い思いを感じ取ったのか、右手で拳を握り、手の甲を勇樹に向けた。
勇樹もそれに、同じように返した。
コウヤは吐き捨てるように言った。
勇樹はそれを笑顔で返す。
「あぁ、お互いに頑張ろう。すべてが終わったらみんなで打ち上げ行こうぜ」
勇樹はそう言うと、左手を差し出した。
コウヤはその手をジッと見つめると、無言で自分の左手を出した。
二人の熱い男の手が、ガッシリと握られる。
そして、無言のにらみ合いが始まった。
生身で闘うことに己の一生を預けた者同士のみがわかり合う、闘志以外の見えないメッセージのやり取り。
勇樹は打ち上げと表しているが、すべてが無事に終われば一度リングで向かい合おうという意味も込められていた。
敵対しての言葉ではない。この世界に足を踏み入れた、同じ境遇の仲間として言ったのだ。
コウヤも手から伝わる熱い思いを感じ取ったのか、右手で拳を握り、手の甲を勇樹に向けた。
勇樹もそれに、同じように返した。