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修練の鏡と精霊の大地

第5章 他にも、まだいたかっ!?

 奈美は純化に背中を押してもらい、チーム桃尻に付いていく。ただ、一度も勇樹達に振り向くこともなく……。



「やっと行ったね」と、勇樹の仲間の、派手な女が言った。


「ああ、正直言って足手まといだった。あいつらがいてよかったよ。コミュニケーション取れないし戦闘にはすぐ逃げるし、ガキだからHも出来ねえ」


 勇樹は何度も舌打ちしながら言った。


 舌打ちをした理由。格下げ扱いしていたマイナープロレスラーの目に、一瞬だが怖じ気付いた自分がいたからだ。


「あんな弱そうな連中が、この国なんか守れるかよ……なんてリアルなオンラインなんだよ」


 勇樹はそう吐き捨てると、チーム桃尻が行った道と外れて進んで行った。





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