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修練の鏡と精霊の大地

第5章 他にも、まだいたかっ!?

 勇樹がそう打ち明けると、球也達は驚いた。


「おいおい、そんな障害ある子を、俺達に押し付けるのか?」とコウヤが言うと、純化が肩を叩く。


「コウヤさん、そんな言い方したらアカン。物の言い方良くないよ。ええやんか、うちらにはきゅう坊がおるさかい、ええお友達や」


 純化の言葉に球也は顔を赤らめる。


「ちょ、ちょっと、純化さん……」


 球也はチラっと奈美を見た。奈美は球也に笑顔で返した。


「いいか、奈美ちゃん。これから、うちではなく彼らに付いて行きなよ。わかったか?」


 勇樹が奈美の顔を見ながら言うと、奈美は一瞬、怯えた表情を見せ、すぐ笑顔に戻した。


 莉子は奈美の肩に手を置いて自分達の方に寄せた。


「よしっ!! じゃ、チーム桃尻はこれからは五人組だ!! キュウ、年の近いあんたがまずこの子のサポートしないと」


「はい、わかりました!……て、いつからチーム名がついたん?」


 莉子と球也のやり取りに奈美はクスクスと笑った。


「そう言うことだ。じゃ、この子は今日からうちの仲間だ。この辺で先に行かせてもらう」


 コウヤはそう言うと、軽く頭を下げて進むべき道を歩きはじめた。




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