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修練の鏡と精霊の大地

第6章 新メンバー

 球也、コウヤ、純化、莉子、奈美の五人となったメンバーは、次の村に着くまでジャングルの中を歩いていた。


「ねえ、奈美ちゃん、口が利けないって聞いたんやけど、どうやって会話してんの?」


 純化が奈美に聞いた。


 奈美は袋の中からペンとメモ帳を出し、サラサラッと書き出した。


 奈美はメモ帳を差し出した。


[手話と手記で会話してます。耳はきこえます。]


 純化はそれを読んでウンウンと頷いた。


「そうなんや!! うちは純化って言うねん。よろしくね」


 奈美はペンを走らせる。


[大森奈美です。14才です。アダ名はなぜか牛丼でした。]


 純化は笑った。


「そうかぁ、大森奈美、大盛り並みってことやね! あなた芸人さんだったら、むっちゃ美味しい名前やで!」


 奈美はペンを走らせた。


[牛丼だけに美味しいかも! アハハ]


 メモ帳を差し出すと、とびっきりの笑顔を見せた。


「奈美ちゃん、怖がらないでくれよ。俺はプロレスラーの矢崎コウヤ。さっきはゴメンな」とコウヤは奈美の顔の位置まで体を下げて、ニカッと笑った。


 奈美はペンを走らせた。


[よろしくお願いします。プロレスラーさんってスゴい!!]


「そうか!? アハハ、ありがとう」コウヤはまんざらでもなかった。



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