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修練の鏡と精霊の大地

第6章 新メンバー

「私は百地莉子。アダ名は桃尻娘。なんか、嬉しいよ、娘が出来たみたいで」


 莉子がそう微笑みかけると、奈美はメモ帳にペンを走らせた。


[私もうれしいです。この世界ではお母さんって呼ばせてください(笑)本当のお母さんは私が小さい頃に病気で亡くなっちゃって、生まれてからお母さんって呼んだことがありませんでした。もし、りこお姉さんが許してくれるなら、ぜひここにいる間だけでも私にお母さんと呼ばせてください]


「うん、もちろん! てか、文章長いし内容が重いっ!! 書くの慣れてるかして、長文書くの早いわね」と莉子は変な所を感心していた。


「あの、僕は栄球也って言います。受験勉強とかしなきゃいけない時期にこんな所来ちゃって、本当に現実逃避しちゃったよ」と球也が挨拶をした。


 奈美は笑顔でペンを走らせた。



[書くの疲れちゃった]


「……僕って、オチに使われてます?」


 球也は苦笑いして肩を落とした。


 奈美はいたずらっぽい笑みを浮かべた。


 口が利けなくても、彼女の存在が一気に光を注いだ。



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