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修練の鏡と精霊の大地

第1章 黄昏時に出会して……

「どうじゃ、わしが妖精だってのが、わかったかな?」


「どっちかと言えば、その小さいのが妖精っぽいけど……。でも、すげぇよ……こんなん見たことないわぁ」


<まあ、実際に見たら嫌でも信用するわな。うちはこの地球上の草の精霊の関西支局のもんやねん。ソーヤって言うねん>


「関西支局ってあるんですね……」


<ところで、この汗臭い兄ちゃんは誰よ>


 結構、失礼な性格のようだ。


「彼は通りすがりの高校生じゃよ」とタクノアンは言う。


<ふ〜ん、ま、ええわ。とにかく用が無いんやったら帰らせてもらうわ。全国の支局長の半年に一度の会合があんねん。ほな……>


 そう言うと、ソーヤは煙の様に消えた。


 球也は茫然としながら、目の前の現象を見届けた。


「ま、昔はわしもあんな感じの可愛い妖精だったんじゃが、年をとるとな」


「じいさん、いまいくつ?」


「たしか、五千……」


 聞くのを辞めた。










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