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修練の鏡と精霊の大地

第6章 新メンバー

「あ、悪いな。ちょっと借りてたんだ」とコウヤが言うと、奈美は頭を下げてママにホワイトボードとペンを差し出した。


 ママはそれを受け取ると、無表情でこう言った。


「これ、その人間の方が置いていったんだよ。メニュー書いてたんだけど消しちゃったのねぇ」


「ふ〜ん、このボードをねぇ……メニュー消して悪かったな、じゃあ、飯食うから向こうに行ってくれ」


 コウヤに冷たく言われるとママは渋々、厨房に下がっていった。


「コウヤさん、言いすぎじゃない?」と球也が言った。


「あんなマスクマンみたいなやつ、気持ち悪いじゃんか……」


 コウヤは本当に嫌なのだろう。しかめっ面を見せながら料理に箸をつつく。



 そんな中、終始、笑顔だった者がいた。



 奈美は楽しそうに食事をしていた。







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