修練の鏡と精霊の大地
第7章 小さな戦士の村
五人は早朝からある目的のため、仕度をしていた。
ひとつは早く精霊の大地に向かうこと、ひとつはその年老いた男性に会うことだ。
一人で怪物を倒しながら旅を続けるその男性に、どうしても会いたかった。
<そやけど、ええ天気になりましたなぁ〜>
草木の精霊ソーヤが自分から人型になり、純化の肩の上で背伸びをした。
「あんた、やっと出てきたなぁ。なんか、あんたより怪物のこと詳しい精霊がおるみたいやで。知ってる?」と純化が呆れながら言った。
<そりゃ、うちかて知らんのもある。まあ、経験もあるさかい、しゃあないわ。うちはまだ若い方や>
「あんたらにも若いとかベテランとかあんの?」
<成長するだけやもん。植物の精霊の中では樹木の精霊が一番のベテランやで。一番若いのは……若草の精霊や>
「え、植物って……精霊でも、そんな分け方されてんのや……」
これも格差社会なのか? どこの世界もシビアだと、純化は思った。
そして、メンバーが村の結界を抜けようとしたときだった。
「ちょっとお待ちぃ〜」と女性の声がした。
ひとつは早く精霊の大地に向かうこと、ひとつはその年老いた男性に会うことだ。
一人で怪物を倒しながら旅を続けるその男性に、どうしても会いたかった。
<そやけど、ええ天気になりましたなぁ〜>
草木の精霊ソーヤが自分から人型になり、純化の肩の上で背伸びをした。
「あんた、やっと出てきたなぁ。なんか、あんたより怪物のこと詳しい精霊がおるみたいやで。知ってる?」と純化が呆れながら言った。
<そりゃ、うちかて知らんのもある。まあ、経験もあるさかい、しゃあないわ。うちはまだ若い方や>
「あんたらにも若いとかベテランとかあんの?」
<成長するだけやもん。植物の精霊の中では樹木の精霊が一番のベテランやで。一番若いのは……若草の精霊や>
「え、植物って……精霊でも、そんな分け方されてんのや……」
これも格差社会なのか? どこの世界もシビアだと、純化は思った。
そして、メンバーが村の結界を抜けようとしたときだった。
「ちょっとお待ちぃ〜」と女性の声がした。