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修練の鏡と精霊の大地

第7章 小さな戦士の村

「一度?」莉子が言った。


「俺はやっぱり人間。妖精とは違う。母ちゃんもいるし、友達もいる。ここにはいてはいけない。それに、俺も伝説の戦士として、暗黒の釈迦を抑えなきゃならない。そうしなければ、希望は叶わない、人間に戻れない」


 闇神ではなく、方向は奈美と同じ暗黒の釈迦に向かって、この世界に足を踏み入れたという。


 ユングは小さな体を折り畳み、土下座をした。


「だから……だから頼む!! 俺も一緒に……」


「いいよ。じゃあ、行こう」


 承諾はあっさりだった。







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