修練の鏡と精霊の大地
第10章 老人と塔
コウヤとユングは村を出て、球也と奈美が向かった、青空の塔がある方向に足を進めた。
未知の世界の未知の病。とにかくペタロを信用して、材料を集めるしかなかった。
1秒でも早く戻って、薬を完成させてもらわなければ……。
しかも、ペタロも感染している。病がどのくらいの早さで進行していくのか?
人間である純化は大丈夫なのか?
そんな心配を胸に、二人は歩みを速めた。
何もない、ただひたすら平坦な道を、球也と奈美を追いかけるように一歩ずつ進んだ。
やがて、2つの人影が小さく目に写る。
「おっ!! あれじゃないか?」とコウヤはその方向を指差した。
ユングが目を細める。
「えっ!? あれ、そうですか?」
「うん、たぶんな。とりあえず追いついてみるか」
そう言って、二人は小走りで足を進めた。
走りながら、コウヤはある質問をした。
「てか、気になってたんだけどさ……ユングって名前、なんでつけてるの?」
「えっ!? いまその質問っすか? ユングってのは小人の村で言う伝説の戦士って言う意味らしいです」
未知の世界の未知の病。とにかくペタロを信用して、材料を集めるしかなかった。
1秒でも早く戻って、薬を完成させてもらわなければ……。
しかも、ペタロも感染している。病がどのくらいの早さで進行していくのか?
人間である純化は大丈夫なのか?
そんな心配を胸に、二人は歩みを速めた。
何もない、ただひたすら平坦な道を、球也と奈美を追いかけるように一歩ずつ進んだ。
やがて、2つの人影が小さく目に写る。
「おっ!! あれじゃないか?」とコウヤはその方向を指差した。
ユングが目を細める。
「えっ!? あれ、そうですか?」
「うん、たぶんな。とりあえず追いついてみるか」
そう言って、二人は小走りで足を進めた。
走りながら、コウヤはある質問をした。
「てか、気になってたんだけどさ……ユングって名前、なんでつけてるの?」
「えっ!? いまその質問っすか? ユングってのは小人の村で言う伝説の戦士って言う意味らしいです」