
修練の鏡と精霊の大地
第13章 橋の上の攻防
しばらく落ち着いたのち、三人は、ゆぅ〜っくりと進むことにした。
はるか上空にある、透明な橋の上を、三人は少しずつ四つん這いになりながら前進する。
それぞれの胴回りには、緑色のツルがくくられた。
それは、三人に連結されてあり、万が一、誰か一人が落ちたとしても、後の二人で支えられるようにとしたものだった。
ツルも、ゆっくりと三人の距離を縮めたあと、約3メートルほどの間隔をあけ、精霊が結びつけたものだ。
奈美の肩には、勇樹が連れていた樹木の精霊が立っている。
いま、この状況で頼りになるのは精霊だけだ。
なにかあったら、すぐに動けるように、先頭の奈美についてスタンバイしているのだ。
奈美に精霊を預けたのも、翼竜が襲ってきたとき、咄嗟に動いて行動できたことを、勇樹が信頼したからこそだった。
高所で足がすくみ、なにも出来なかった球也や自分に預けるよりも確かだと思った。
「な、奈美ちゃんっ!! 慌てて行きなやぁ〜……ゆっくりな、ゆっくり」と言ったのは、球也だった。
互いにツルで繋がれているため、ある程度の速度で行ってもらわなければ、調子が狂う。
しかも、一番後ろが、最も遅い勇樹だ。
前が速くて、後ろが遅ければ、前後のツルが引っ張りあって、自分の体が砂時計のように締まってしまう。
はるか上空にある、透明な橋の上を、三人は少しずつ四つん這いになりながら前進する。
それぞれの胴回りには、緑色のツルがくくられた。
それは、三人に連結されてあり、万が一、誰か一人が落ちたとしても、後の二人で支えられるようにとしたものだった。
ツルも、ゆっくりと三人の距離を縮めたあと、約3メートルほどの間隔をあけ、精霊が結びつけたものだ。
奈美の肩には、勇樹が連れていた樹木の精霊が立っている。
いま、この状況で頼りになるのは精霊だけだ。
なにかあったら、すぐに動けるように、先頭の奈美についてスタンバイしているのだ。
奈美に精霊を預けたのも、翼竜が襲ってきたとき、咄嗟に動いて行動できたことを、勇樹が信頼したからこそだった。
高所で足がすくみ、なにも出来なかった球也や自分に預けるよりも確かだと思った。
「な、奈美ちゃんっ!! 慌てて行きなやぁ〜……ゆっくりな、ゆっくり」と言ったのは、球也だった。
互いにツルで繋がれているため、ある程度の速度で行ってもらわなければ、調子が狂う。
しかも、一番後ろが、最も遅い勇樹だ。
前が速くて、後ろが遅ければ、前後のツルが引っ張りあって、自分の体が砂時計のように締まってしまう。
