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修練の鏡と精霊の大地

第3章 冒険の旅へ

「は……はぁ」


 球也は、純化の横殴りの様な愛想に少々戸惑っていた。


「二人やったら心強いわ!! ほんなら、一緒に闇神退治に行こか」


「えっ!?」


 純化は強引に球也の腕を取る。


「待って待って……純化さん、闇神って……まさか、純化さんも鏡から?」


「そうや、て、事はあんたも? なんか、変な老人に鏡渡されて悩み事があるなら、これを持って帰って見てみぃって言われてさぁ。見たら、ここに来たわ」


「なんか、池みたいな所から出ました?」


「違う、なんか日の当たる所から出たで、太陽の勇者やって言われて」


 勇者が二人……こんなこともあるんだと、球也は目を細くする。


 とりあえず、行動を共にすることにし、二人で街の酒飲み屋を探した。


 別の村から来たと言う純化も、この街の酒飲み屋に行けと言われていた。


「酒飲み屋って、行きました?」と球也が尋ねる。


「わからんねん、探しても思うてる店と違う造りになってるやんか。さっき、グロテスクな学習塾を見た」


 最初は誰もが、そこを体験するようだ。



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