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キラキラ

第31章 イチオクノ愛


てか、……俺、こないだ、リーダーの秘め事も見ちゃったし。
さらに、ここで、この二人のも見ちゃったら、マジで仕事に支障がでそう。


崖登りみたいな、あんな全身運動、リーダーと翔ちゃんには、気をつかっちゃう。
体調大丈夫?って。

俺は、収録日前日は、にのを襲わないように我慢してるけどさ。


そんなことを考えながら、じりじりと少しずつ後退りする。


見ちゃダメ……見ちゃダメ……。


そうしてなんとか二人から遠ざかろうと思うけれど……

クチュクチュなる水音だとか。
二人のあがってきた吐息だとか。

……松潤のやらしい手の動きだとか。


……気持ちに反して、俺の歩みが止まってしまった。

そのうちに、俺に、純粋な疑問がわいたんだ。


……松潤って、どうやって……翔ちゃんを気持ちよくさせてんだろう?……って。


松兄は見たよ。
ちょっと強引でちょっと意地悪。
それに翻弄されるリーダーは綺麗だった。


じゃあ、イケメンの代表格の松潤は……どんなテク使うんだろ……?
翔ちゃんは……どうやって乱れるの……?


ああっ!
だめだ。こんな下世話な興味もつなんて!


俺は邪念を飛ばすように、ぶんぶんと首を振った。


秘め事は、秘めてるから秘め事なんだから!
見ちゃダメダメ。
プライベートだもん。


やっぱり……終わるまで玄関にでも行っとこ……。


そおっと踵をかえしかけたとき。



「……っあ……ん」


!!!


翔ちゃんのとんでもない艶やかな声が耳に飛び込んできて、またもや俺は立ちすくんだ。


「んっ……ぁん……潤っ……あ」



絶え間なく聞こえる甘い声。

あの人からこんな声聞いたことない!

ドキドキしながら、そぉっと振り返ったら。


!!!うわぁ………!!


いつのまにやら、翔ちゃんの足から抜き取られたスエットが少し離れたところにあり。

翔ちゃんの下半身に顔を埋めてる松潤がいた。

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