
キラキラ
第31章 イチオクノ愛
松潤から、退場を命じられた俺は、とぼとぼと玄関に向かった。
鼻息って……俺、そんなにコーフンしてたかな??
……してたかもな。
異常に熱い下半身がそれを物語ってる。
いや、だってさ!
すげーもん……あの二人。
ちょっとSっ気出しながら、愛する松潤もだけど、あんな優等生然としてる翔ちゃんが、あんなに乱れるなんて……
リビングから遠く離れた玄関。
高そうなマット……これペルシャ絨毯かな?
玄関のマットに座り、その場に伏せた。
……まあ、これ以上見てしまったら、マジで仕事に支障が出そうだし、自主避難しないといけなかったのは確か。
なんとか、この体をしずめて、今日は寝よう。
……と、思っていたのだが。
「……あんっ……やっ……潤……おっきぃ…」
「翔くん……いい……すっげーいいよ……」
ドアは開け放してるわけだから、会話は丸聞こえ。
松潤の声も、低く掠れていて、色気最高。
……避難した意味なくない?
俺は、再びドキドキしてぎゅっと目をつぶった。
耳だけの情報の方が、妄想を煽られて、やばいわ、これ。
……おっきぃって言ってる……挿れたのかな……。
「やだっ……やっ……潤……やめ」
「やめない」
……松潤、意外にサディスト?
「ああああっ……いいっ……んっ」
「翔くん……翔くん……力抜いて、ほら」
入ったの?
「ああっ……あんっ……んっ」
「翔くん、上手……ね、ほら入った」
入ったね。
…そのまま、翔ちゃんの艶かしいあえぎ声と、ギシギシなるソファーの音が切れ切れにきこえてくる。
ってか、ぜんっぜん避難した意味ないし!!!
