
キラキラ
第31章 イチオクノ愛
リーダーと松兄もそうだったけど……。
みんな一晩に何回すんのよ?
俺ら、にのちゃんの体力考えて、多くて二回よ?
ぶちぶち文句をたれながら、どれくらい耐えたかわからない。
ようやく、シャワーの音がして、終わった?と思っても、その合間にまた何やら、あんあん聞こえてきた時には、いい加減にしてくれー!とため息がでた。
喉かわいたよ……松潤……
やがて、ようやく静かになったリビングにそぉっと歩いてゆく。
途中、小さく開いた寝室らしき場所をのぞくと
すーすーと、寝息が、きこえてきて。
大きなベッドにうもれるように翔ちゃんが眠っているのが、分かった。
トコトコとさっきハムをもらった皿のとこまで歩いてゆく。
確か水もいれてくれてたはず。
フローリングにおかれたそれらを見つけて、とびついたら、
「ハルオ?」
松潤の声がした。
振り向いたら、バスローブをはおった松潤がソファーで台本を読んでる。
ああ……単発のドラマが決まったとか言ってたっけ?
あんた、あれだけしたあとに、よく起きて台本なんて読めるね……。
なんて、俺が思ってるなんて夢にも思ってない松潤は、喉がかわいたのか?と、立ちあがり新しい水をいれてくれた。
あーうまいっ!
ごくごく飲んでると、ふと優しい手つきで頭を撫でられる。
目をあげると、穏やかな表情で松潤が、俺を見ていた。
シャワー浴びてからの、洗いっぱなしの髪が、無駄に色気を増幅させてて、ああ、末っ子のくせにやっぱりこいつはオーラすげーな、って思った。
松潤は、そっと手を伸ばし、俺を持ち上げた。
そうして胸に抱いてくれた。
にのちゃんは、ぎゅうって抱きしめてくれるけど、松潤は、壊れ物をあつかうようにふわりと抱きしめてくれる。
……ボディーソープのいい香り。
……というか。
さっきの雄全開のあなたを思い出して、妙に照れちゃうな。
俺が、フンフン言って、少し体を離したら、松潤はふふっと笑った。
「……まだ、連絡はとれてねーんだけど。明日は、にののとこに帰れるからな」
……まだ、とれてないの?!
にのちゃん……なにしてんだろ……。
