
キラキラ
第38章 バースト11
たちの悪い悪戯のせいで、ダーツをこのまま楽しむ気にもなれず……俺たちは、早々とその場をあとにした。
だが、かといって、他のスポーツをする気分でもない。
悩んだあげく、個室であるから、変な悪戯をしかけることは難しいだろうと考え、俺達はそのままカラオケに移動した。
設置されてるドリンクサーバーから、頭が冴えるような炭酸水をなみなみと注ぎ、案内された個室に入る。
四、五人も入れば満員じゃないかと思われるような狭さだが、カラオケ屋にありがちな染み付いたタバコの臭いはなく、比較的きれいな部屋は快適だった。
潤を、L字型のソファの一番奥におしこんだ。
俺は、その向かいに座ろうかと思ったけれど、さっきから何か考えるように黙りこくってる潤の様子が気になり、少し間をあけて彼の隣に座った。
「……なんか歌うか。せっかくだし」
モニターには、あらゆるジャンルの映像が映し出され、頭上のスピーカーからは、アイドルの曲が大音量でながれている。
俺は、リモコンを手にとると、画面をスクロールしてゆく。
