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キラキラ

第39章 バースト12


「俺にも責任はあるんだ」


智兄は前置きして、突っ立っているかずにゆっくり歩み寄り、頭をよしよしと撫でた。

かずは、バツが悪そうに鼻をすすり。

うん……と、しぶしぶ頷いた。

カホのことは、かずには少しか話してないけど、もともと智兄の見合い相手だったということは知ってるはずだった。


「わかってるけど……」


くすんと鼻をすすり、かずは、チラリと俺を見る。


「………内緒は駄目。絶対駄目。後から潤くん知ったら悲しむから」

「……」

「知ってるのと知らないのとじゃ、違うから」

「……わかったよ。ごめん」


俺は、頷いた。

潤のことを思ってやってることでも、第三者から見たらそれは間違いなんだと、気付かされる。

だが。

カホと1度だけのデートをすると……、あいつになんて説明しようか、と、憂鬱になる。

なんともいえない顔をしているであろう俺をみつめて、智兄は、


「………なんかあったのか」


と、気遣いをみせた。


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