
キラキラ
第24章 バースト5
はだかれたシャツ。
首からおりてきた舌が、執拗に胸をくすぐる。
飾りに、唇が触れるたびに、俺の体は小さく震えた。
そんな反応さえも楽しむように、昌宏さんは、口づけを繰り返し、あいてる手で、残りのシャツのボタンをひとつひとつはずしていった。
「ん……っ……昌宏さん……」
快楽に流されそうになる意識をかろうじてつなぎ止める。
震える手を彼の大きな手に重ねた。
「……待って……」
「なんだ」
「……シャワー浴びたい」
「……浴びなくていい」
「……んっ……やだよっ……ちょっ」
「……せっかくの智の香りが、消えちまうじゃねぇか」
にやりと言って、あちこち吸い上げ始めた俺の体には、次々に赤い花が咲き始める。
チクリチクリと、痛みにも似た刺激が、快感とあいまって、体が跳ねた。
「あんっ……んっ……あっ」
「いい声だ」
「……やっ……あっ」
「腰あげて」
ぼんやりしてきた頭で、言われるままに体をくっと反らせば、スラックスと下着をするりとぬかれた。
俺の体に花を咲かせるのをやめないままに、片手で器用に反対側のソファにそれを投げ、昌宏さんが覆い被さってきた、
見上げる昌宏さんの瞳は、ぎらぎらと獣にも似た熱い光を灯しはじめていて。
昌宏さんのスイッチが入った。
俺を求めてるのが分かる。
俺は、口を少し開き、ゆっくり深呼吸しながら瞬きをした。
そんな俺を見下ろした昌宏さんは、俺にまたがったまま、勢いよく着ていた黒いニットを脱ぎ捨て上半身裸になった。
現れる鍛え上げられた体。
サーフィンが大好きな昌宏さんは、ジムにも通ってるもんだから、惚れ惚れするほどの肉体美。
割れた腹筋なんか、芸術作品みたいだ。
「……綺麗だね」
思わず素直にでた言葉に、昌宏さんは、虚をつかれた顔になり、片頬をあげて苦笑いした。
「お前がいう?」
「ほんとのことだもん……」
「普通は、智みたいなのを綺麗だっつーんだぞ」
そう言って、昌宏さんは俺を抱き起こし、半裸状態のシャツを腕からぬき、俺を素っ裸にした。
「な」
「わかんない……あっ」
そのままぎゅうっと抱き寄せられ、首筋にもちくりと花が咲いた。
「も……あんま、跡つけないで」
「どうして。俺のだって印つけてるだけだそ」
「恥ずかしいよ……んっ……ぁん」
「……黙ってろ」
