
キラキラ
第24章 バースト5
はぁ…はぁ…と息をついてると、昌宏さんは、いつのまにやら出してきたゴムとローションを指にまとい、そっと俺の後ろに指を這わしてきた。
ソファの近くにまでこんなもん置いてるの?!
……なんて。
おかしく思いながら、昌宏さんの少し真剣な顔を見つめる。
俺を欲しくてたまらない顔だ。
……でも。きっと俺も同じ顔してるね。
あなたが欲しいよ。
すごく欲しい。
俺は、昌宏さんが解しやすいように、静かに体を開いた。
昌宏さんは、その目を優しく細めて、それでいいというように頷いた。
「リラックスしてろよ……?」
固く閉じた後孔を、ゆるく柔らかく溶かすように動く昌宏さんの指を感じながら、俺は、うん、とうなずき、意識して体を弛緩させた。
背中にぞわぞわと快感の波がよじのぼってくる。
「……あ…ああ」
「智」
「………ん」
「挿れるぞ」
「……ん」
やがて、ゆっくり埋められる昌宏さんの指。
少しずつ出し入れしながら、押し広げられる。
「……」
痛いんだか気持ちいいんだか。
苦しいんだか。
よくわからないままに、昌宏さんの肩を思わずつかんだまま、俺はひとつ、ふう、と深く深呼吸した。
「智……」
「…ん……?」
「大丈夫か」
「……大丈夫…もっときて…」
俺の言葉をうけて、昌宏さんの指が生き物のように、クチュリと蠢いて、ぐぐっとさらに深いところまで侵入してきた。
その指が、いいところを探り当て、思わず、くっと顎があがる。
「ん……っ」
「ここだな」
毎回、嫌というほど攻められる箇所。
俺が感じてる顔が好きだという昌宏さんは、執拗にそこばかりを弄りたおす。
「んぁ……ああっん……っ」
「気持ちいいか」
「あ……いいよ……んん」
低い声に煽られ、喘ぎ続ける口をふさがれ、激しく舌を絡めあわせた。
下を弄られ、上を犯され、体も頭もとろとろになってくる。
昌宏さんの俺を求める気持ちが伝わってきて、うれしい。
「ん……はぁ……」
「……そろそろいいな」
独り言のように呟いた昌宏さんの声をぼんやり聞いてると、彼は俺からずるっと指を抜き、かわりに拍動する昌宏さんのものを、ぐっと押し当てた。
