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キラキラ

第24章 バースト5


……てことは、かずと智さんが関係を持ってたときは、かずが、抱かれてたんだな。
……まあ、その方がしっくりくるな。
かずが、智さんを抱いてる図は浮かばねぇわ……。

俺は、ふいっと横をむいたかずの横顔を見つめた。
リビングからの光に照らされて、少し赤い頬がなんだか可愛く思えた。


と、

少しハスキーな低音のいい声が囁く声が耳に入った。

「智……こっちをみろ」

「あっ……昌宏さん……ぁああっ」

……そうだ。
マサ…なんとかさんって、智さんの恋人の名前。……昌宏さんだ、思い出した。


俺が、一人納得してると、少し激しくなった抽送にあわせて、智さんの甘い声がいっそう高くなってきた。

「ああっ……ああっ……んんっ」

気持ち良さそうに智さんが喘ぐ声は、きいててなんだか胸がドキドキする。

…というか。

息も荒くなってきた自覚がある。

これ、やっばい…ちょっとコーフンしてきたかも…。

ぐらぐらと熱くなってきた血液の流れが中心にむかって勢いを増してる気がする。

ゆっくりかずを見下ろせば、かずは、自分の口にあてた拳を必死に噛んでいた。
もぞもぞと動く細い腰が、かずの状態を物語ってる。
その涙に潤んだ目で、俺を見上げるもんだから、俺は、大いに焦った。

だめだ、メチャクチャ煽られてんじゃん…俺たち。

『…か、帰ろうか』

『うん……』

恋人さんの顔は見てないけど。
もう充分だ。
バレてもまずいし、いろいろヤバくなる前に、帰らなくちゃ。

そっと、二人でドアの前から後ずさろうとした。

すると、突然目の前で、腰を送ってた恋人さんが、智さんを抱き起こした。

こちらに顔をみせた智さんは、トロンとした表情に強烈な色気をまとっていた。

色づいた頬。
濡れた唇は半分開かれていて、真っ赤な舌がのぞく。
瞳はぼんやりとして、快楽だけをおっていて、なにも映してないかのようで。

白い体にたくさん咲いてる赤いアザは、キスマークだろうか。

智さんは、薄い胸をのけ反らせて、ソファに座った恋人さんの体にまたがるように、……座らされた。

「やっ……ああっ……深っ」

いっそう高く上がった声とびくっと跳ねる体。

逃げそうな細い腰に、恋人さんの腕がまわり、ぐんっと貫かれた智さんの体は、白い素肌に汗が飛び散る様がみえ、ぞくぞくするほど綺麗だった。

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