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「痛っ！！！。」舗装されていないがたごと道をヤフー車が直走る。
〔本ーー当！！。ここが、〈王都セアムナール〉！！！〕
「痛っ！！！。」お尻を…いや、体中を打ちつけられいる。これでは、正装姿が、台無し…いや、嫁入り前に…どうにか…なりそうだ。前に座っている乳母のミワは、ひっしーと右側にしがみついている。
栗色の巻き毛をした少女、旧サミエラ王国第二王女エリシアは、澄んだ…翠柱石の瞳を泳がせていた。

ほーんの50年前に…〈魔族〉に…〈剣〉に…滅ぼされた王族の生き残りである。生まれた時から13才の誕生日に…〈魔王シセリウス〉に嫁ぐ事を…義務づけられてきた。供は、乳母のミワ…一人。心細いと同時に…わくわく感も無くはない。初めて…目に映る…景色の数々を目に焼き付けながら…〈シュレイアル城〉を目指してヤフー車は、直走る。

ガラス細工の針のごとくの美しい〈シュレイアル城〉が、目に…入って来た。
〔後…少し…！！。〕期待が一気に高まる。