幻星記外伝~騎士物語…初恋
第8章 〈シーナ〉
「あれから…50年ですか…。」
「52年です。」〈零の剣〉が、即答する。
「幸せな…日々…でした。」額に…右手をそっと…翳す様に…置くと応えるエリシア。
「あの子も…本望でしょう…。」目を…細め、感慨深げに…相槌を付く〈シーナ〉。手を膝に…戻すと…ふっー口元を…緩ますエリシア。
「〈サミエリア〉の名は…曾孫にでも…与えます…。」左手を挙げると、しゃらんー王家の腕輪を見せる。
「これを…引き継ぐ者が、必要ですので…。それに…〈先代六の剣〉様から…頂いた〈名〉を…引き継ぐ者も要りますから…。」
「大事に…してくれて…礼を言います。」
「約束ですから…。」見つめ合う二人。時間が…ゆっくり……流れていく。
「52年です。」〈零の剣〉が、即答する。
「幸せな…日々…でした。」額に…右手をそっと…翳す様に…置くと応えるエリシア。
「あの子も…本望でしょう…。」目を…細め、感慨深げに…相槌を付く〈シーナ〉。手を膝に…戻すと…ふっー口元を…緩ますエリシア。
「〈サミエリア〉の名は…曾孫にでも…与えます…。」左手を挙げると、しゃらんー王家の腕輪を見せる。
「これを…引き継ぐ者が、必要ですので…。それに…〈先代六の剣〉様から…頂いた〈名〉を…引き継ぐ者も要りますから…。」
「大事に…してくれて…礼を言います。」
「約束ですから…。」見つめ合う二人。時間が…ゆっくり……流れていく。