幻星記外伝~騎士物語…初恋
第3章 ミラ
「ミラ!!。新しい…侍女だ!!。」〈六の次代〉が、放り投げるように…エリシアを放す。
血の様に…赤い髪と瞳をしたエリシアより一つ二つ上の少女は、にっこリー笑顔を見せ、
「はい!!。〈次代〉様!。」ぷいー反転し去って行く〈六の次代〉。
「ミラ・エイリシュナ・シテイルです。ミラと呼んで下さいね。」
「えっ!!あなた…って!!。」
「元シテイル王国の第二王女です。」
くすくすと周りに居る侍女達が笑い合う。
「あなたも…嫁がされて来たのでしょう…。」
「えっ!!。」
「私は、4年前…十一才時に…。」膨っくらとした体型に気付くエリシア。
「今は、〈副官〉のソラの妻ですけど…。二人目です…。」意味が分からず…きょっとーんとするエリシア。
「降嫁されたようです…。」ミワが、耳打ちをする。
「!!!。」
「〈シセリウス陛下〉は、お娶りならないです。お気に入りは、〈零の剣〉様だけ…。」
「?!。」
「仮面を付けた方です。」
「あっ!!!。」
「それより…明日から…働いてもらわよ…。」鴬色の上下服を手渡す侍女の一人。
「着替え…一人で、出来るわよ…ね。」
「えぇ…。」
「六時に…〈刀〉側の食堂に…。リル…一通り案内してあげて…。」
「はぁーい!!。」青みがかった黒い髪と瞳をしたエリシアと変わらぬ歳の少女が、元気よく…声を上げる。
「よろしくね!!。エル!!。」
「エ、エル!?。」
「エリシア様とお呼びなさい!!。」ミワが、声を荒げる。
「あなた…分かっていないようね…。」侍女の一人が、ミワの周りをくるくると…舞う。
「まさか!!--。そんなーー!!。」末恐ろしい…といった顔をする。きょっとーんするエリシア。
「ミワ!?。」
「暇を与えます…。実家にお帰りなさい…。」ミラが、間に入る。
「あなたは、必要有りません…。エリシア!。いいわね!!。」ミラの有無を…言わせぬ問いに…
「は、はい!………。」頷く如かないエリシア。
「エリシア様!!。」がくがくと、膝を折るミワ。その顔は…信じられないという様相…。リルが、エリシアの側で、一回転して、
「行こう!!。」エリシアの腕をつかみ…
「えっ!!…ミ、ミワ!!…。」半ば……強引にー去って行く。手を降るミラ達侍女軍団。追々と泣いているミワ。
血の様に…赤い髪と瞳をしたエリシアより一つ二つ上の少女は、にっこリー笑顔を見せ、
「はい!!。〈次代〉様!。」ぷいー反転し去って行く〈六の次代〉。
「ミラ・エイリシュナ・シテイルです。ミラと呼んで下さいね。」
「えっ!!あなた…って!!。」
「元シテイル王国の第二王女です。」
くすくすと周りに居る侍女達が笑い合う。
「あなたも…嫁がされて来たのでしょう…。」
「えっ!!。」
「私は、4年前…十一才時に…。」膨っくらとした体型に気付くエリシア。
「今は、〈副官〉のソラの妻ですけど…。二人目です…。」意味が分からず…きょっとーんとするエリシア。
「降嫁されたようです…。」ミワが、耳打ちをする。
「!!!。」
「〈シセリウス陛下〉は、お娶りならないです。お気に入りは、〈零の剣〉様だけ…。」
「?!。」
「仮面を付けた方です。」
「あっ!!!。」
「それより…明日から…働いてもらわよ…。」鴬色の上下服を手渡す侍女の一人。
「着替え…一人で、出来るわよ…ね。」
「えぇ…。」
「六時に…〈刀〉側の食堂に…。リル…一通り案内してあげて…。」
「はぁーい!!。」青みがかった黒い髪と瞳をしたエリシアと変わらぬ歳の少女が、元気よく…声を上げる。
「よろしくね!!。エル!!。」
「エ、エル!?。」
「エリシア様とお呼びなさい!!。」ミワが、声を荒げる。
「あなた…分かっていないようね…。」侍女の一人が、ミワの周りをくるくると…舞う。
「まさか!!--。そんなーー!!。」末恐ろしい…といった顔をする。きょっとーんするエリシア。
「ミワ!?。」
「暇を与えます…。実家にお帰りなさい…。」ミラが、間に入る。
「あなたは、必要有りません…。エリシア!。いいわね!!。」ミラの有無を…言わせぬ問いに…
「は、はい!………。」頷く如かないエリシア。
「エリシア様!!。」がくがくと、膝を折るミワ。その顔は…信じられないという様相…。リルが、エリシアの側で、一回転して、
「行こう!!。」エリシアの腕をつかみ…
「えっ!!…ミ、ミワ!!…。」半ば……強引にー去って行く。手を降るミラ達侍女軍団。追々と泣いているミワ。