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sugar-holic2

第12章 その為の計画

確かにそうなんだけど。

言われたことに間違いはないんだけど!!

倉田くんの口調が…何て言うか…

「で?一緒に入る?」

「え!?それは…ちょっと…」

だって、この雰囲気でそんなの…

倉田くんの色気にあてられそうになる。

言い淀んでいると、倉田くんがクッと短く笑って

「何だ。この流れなら、背中流そうかとか言うんじゃないの?」

そう言って、自分の浴衣の帯を解きだした。

シュルン…

簡単に解けた帯が床に落ちた。

それと共に、はだけた浴衣から鎖骨と胸板が覗いて…

う…っ!!

「え、と…ごゆっくり…」

ゆっくり後退りながら、洗面所から抜け出すと、背後から倉田くんの笑い声が追い掛けてきた。

…もう!!

和室の座椅子に座って、テーブルに突っ伏した。

いつもこうやっておちょくられてる!!

倉田くんには敵わない…のかな…?

ため息をついて、頬杖をついた。

だけどね。

少しでも思ってないのなら、咄嗟に口に出ない…んじゃないのかな…?

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