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sugar-holic2

第2章 成功後の約束

「何か居心地いいね」

部屋に入ってぐるりと見回して感想を言うと、倉田くんは苦笑いを浮かべた。

「そりゃあアンタの部屋より『部屋らしい』からじゃないの?」

「悪かったわね」

私の部屋といい勝負なくらい、余計なものがない。

違うところといえば、サイドボードと机がある事?

それだけで『部屋らしく』なるものなのかな?

サイドボードに荷物を置いて、枕の柔らかさを確かめる。

うん。好きな硬さだ。

「これなら良く眠れそう」

「それだと困るんだけど」

倉田くんのぼやきが聞こえて

「え?」

振り返ろうとしたら。

後ろから包み込むように抱き締められた。

「無自覚?それとも分かっててわざと?」

私の肩に頭を凭れかけて話すから、首筋に倉田くんの吐息がかかり、ゾクッとした。

「なっ…何が?」

ドキドキしながら目線だけ倉田くんに向ける。

頬に倉田くんの髪の毛が当たってくすぐったい。

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