ビタミン剤
第45章 残暑
窓辺に近づくと眩しい陽射しに一瞬目が眩んで
手を翳して影バルコニーを見てみると
「なにこれ?……すっごい………」
そこに広がる景色は
いつも見慣れたバルコニーの風景じゃなくて
おもいっきりトロピカルな空間、いや南国ムードの溢れる光景が広がってる。
想像してた以上のデカさのプールは
大人が10人以上はいっても充分楽しめる程の
広さと深さの本格的なタイプ。
そこには昇降の階段までかけてある
おっきなイルカやシャチの浮き輪が浮かんでて
大きな椰子の木のような南国の植物みたいなのも たくさんならんでる。
そのそばにはバーベキューセット
あちこちにたくさんのオモチャが転がっていた。
「うわぁ、本格なリゾートしちゃったんだ
クスクスっなんか、雅紀らしいや」
サンシェードの下はデッキチェアーが並んでて、
その奥のチェアーに気持ち良さげに昼寝をしてる 雅紀がいた。
「フフ、ここにいたんだ。」
大きく開け放ってる口
あどけない寝顔は見てるこっちまで眠りを誘われそうなほど気持ち良さげ。
短パン1枚でぐっすり眠りこんでる。
お腹を冷やすといけないから大きめのバスタオルをそっとかけておいた。