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ビタミン剤

第45章 残暑



「さてと、片付けでもしちゃいますか」


料理はもっぱら雅紀が担当してくれてて
美味しい手料理を食べさせてもらってるから
部屋の掃除は俺がするってことにしてる。


バルコニーは後回しにしといて
まずリビングから取りかかることにした。






雅紀の弟家族が昨日から泊まり込みで遊びに
来てて、雅紀流の夏のおもてなしを精いっぱい
やってあげたんだろうな。


翔もおいでよって誘われたけど
お泊まりは遠慮しとくねってやんわりと断ったんだ。


やっぱり久々の兄弟ファミリーと過ごすのに
なんだかね…


実は雅紀は俺たちが恋人として付き合ってることを家族にだけ打ち明けてくれてて

俺も雅紀のご両親に正式に挨拶したこともある。


相葉ファミリーはみんながみんな
本当に気さくでフレンドリーで思いやりに
溢れてて泣き上戸の親父さん、明るく元気な
おふくろさん、兄想いの弟くん
いつでも訪れる度に大歓迎をしてくれるんだ。





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