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ビタミン剤

第45章 残暑


Aside



ここまで固まっちゃったのは久しぶり

パパッと自分のパジャマを脱いで、翔のパジャマとパンツも一気に脱がせていった。

パジャマはもちろん、パンツも俺がプレゼントしたお揃いのかわいいドット柄。



「…あったかい……」


おそるおそるお湯に足をつけた翔が
今夜限定のあいの湯にゆっくりとはいっていく。

温泉が好きな翔といつか2人で行きたいねって
いいながら、
そのいつかがなかなか実行出来てなかったから
思い切って自宅温泉にしてみたんだ。


群馬県で温泉の湯を宅配してくれる業者さんがあるって教えてもらって
どうせながらプールをレンタルする時に
合わせて露天風呂にしちゃえって思いついて
相談してみると、
多少の無理なお願いも快く承諾してくれたんた。



「雅紀っ、これほんものの温泉のお湯なの?」

「もちろん、群馬県の温泉の湯だよ。
そこの効能はたしか子宝に恵まれるだったかな?」

「………ばかっ……」



用意しておいたビールで乾杯
星灯りとキャンドルの灯りに
翔のしなやかな肢体が温泉の湯で煌めいてる。


頬がほんのり紅潮してるのはアルコールのせいか、
温泉のせいなのか

つかまえようと手をのばすとするりと俺の傍から
すり抜けて少し離れたところで微笑んでる。





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