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ビタミン剤

第8章 食物連鎖



アサリの炊き込み御飯
山盛りの千切りのキャベツが
添えられるカキフライ
味噌汁はシジミで何気に俺の
大好物の貝づくしのメニュー。
むしろ智くんは大勝利してるって
言ってあげたい。

「違うのおいらがね
カキフライに負けちゃった。
翔ちゃんが、おいらとどっちが
美味しそうって言ってくれる
かなぁって思って。だけど
やっぱカキフライには敵わないや。」


いやいやイヤイヤ
ちょっと待ったぁああ!!
異議ありでしょ!


右手を高く挙手してから
ビールをテーブルに置き
智くんを抱きしめに勢いよく
立ち上がった。
キッチンで言われた智くんからの
ご要望のぎゅーーっとで
抱きしめてあげる。

もちろん、俺の下半身の変貌した
様子もちゃんと伝わるように
腰を強く押し付け気味にしながら
抱きしめていく。

次にする事なんて一つしかない。
腹減りの俺にとっての
最上級のご馳走、智くんの柔らかな
くちびるの味はビールの苦味。

舌を絡め合うと悩ましい吐息を
漏らす智くん
ちゃんとカキフライに勝利してた
事を証明してあげるように
智くんの手を握って俺の下半身まで
持ってきてからスウェットの上から
事実確認をさせてあげる。



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