テキストサイズ

ビタミン剤

第10章 ハロウィンナイト



泣かせた分の罪滅ぼしはたくさんして
あげないとね。

可愛いメイドでも、女子高生でも
今夜は翔ちゃんのリクエストに
なんでも応えてあげちゃうからって
そう伝えて頬っぺたにチュッ。







うそだろ
これ……着ろってか。

ハロウィンナイトとかってレベル
じゃねえし……

あからさまに少な過ぎる布地部分
寝室で手渡された衣裳。
盛大なため息ついてから深呼吸

覚悟を決める

フワフワ生地の真っ黒なチューブトップは
へそ丸出しの短い丈
リボン付きのチョーカーに
プニプニの肉球付きの黒の手袋と
フワフワな毛足で長め黒い靴下。

猫耳カチューシャまではわかるけど
下着みたいな履き物がねえし

っつうかさ、マジこれだけ?

ちいさめの真っ黒なエプロン
今夜の俺が着るコスチュームはどうやら
黒ニャンコのコスチューム。

情けないけど、こうなったからには
コスプレをやり切るのみ。

けど、さすがにトランクスは穿いたまま
エプロンのリボンを結んで
翔ちゃんの待つリビングへと向かった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ