ビタミン剤
第11章 innermost
「あの頃翔ちゃんとエッチできて嬉しかった。
でも、あの頃から翔ちゃんずっと潤くんの
こと可愛がってたし大事にしてたもんね。
だから、無理やりにでも翔ちゃんと身体で
繋がってやるって決めたんだよね。
でも、俺が潤くんに勝てるわけないし。」
「ニノもモテてたじゃん
あの頃ころもめっちゃ可愛いかったし。」
「ウフフありがと
翔ちゃんはずっとカッコイイまんまだね。
運動音痴なとこも変わらないし。
あ、ベットの上だと違ってるか、寝技は
かなりお得意だしね」
「お前ねぇ、相葉ちゃんに言いつけるぞ。」
「ねぇ翔ちゃん
この部屋には潤くんは呼ばないの?」
以前、何度か来たいって言われたことが
あったりした。でも俺らの愛の巣で待ってて
って言ったらちゃんと留守番しててくれてる。
そう話しをするとうれしいそうな微笑みを
浮かべるニノ。
「じゃあもしかして
この部屋でする相手は俺だけ?」
「まあ、そういう事になるかな。
別に浮気したいからってホテルの部屋おさえてる
わけじゃないし。潤だけで充分満足してる。
でも潤にも1人になったり夜遊びしたりする
時間をつくってあげたいし。」
「へぇ、ずいぶん優しいんだ。」
「当たり前。俺、エッチする時以外ではかなり
ジェントルマンよ?潤も真面目だし、
ストイックで俺にめちゃめちゃ一途だし。」
「あ、まーくんもおんなじ俺に一途だもん。
俺らってステキな恋人がいるよね、
こんなことしてたらやっぱりダメだよね。」
自虐気味な笑みで眉を寄せてみせながら
口許のほくろがキスを強請るように見えた。