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ビタミン剤

第16章 千夜一夜物語


Aside


「雅紀、そこから降りれる?
ここでさ、もいっかいキスしよ
俺ら2人のはじまりの本気モードのキス
砂漠より愛を込めてさ。」


饒舌な翔ちゃんは照れてる時の翔ちゃんで
でも、翔ちゃんの本気モードのキスも知りたいし。
砂漠で失うところだった翔ちゃんへのたいせつな想いをしっかり持って帰りたい。


翔ちゃんとの本気のキスは
吸い付き過ぎちゃって翔ちゃんのくちびるが放れる時にけっこう色っぽい音まで鳴っちゃった。
翔ちゃんのとっても優しい顔にくぎ付けで目が離せない。

だけどちょっと不安な気持ちもあったりする

非日常的な異国の地で盛り上がっただけで、いつもの俺なんかを果たして翔ちゃんは恋愛対象として
好きになってくれるかな?


翔ちゃんがそんな表情を察してくれたのか驚くような台詞を言ってくれる。


「雅紀、そんな不安そうな顔すんなよ。
俺はおまえの寝顔見て解ったから。」


「何がわかったの?」

「雅紀の寝顔めちゃめちゃ可愛いし、かなり興奮したし、正直欲情もした。
雅紀が男とか全然障害にはならねぇし」

「ウソ…ほんとに?」

「ちゃんとここに来る迄の飛行機内で野郎同士のセックスについても一通り学習もしたし。
日本に帰ったら俺のテクニックで雅紀を骨抜きにしてやるぜ!」

「なっ、言って……翔ちゃんっ!」

「あと、俺、こう見えて好きな子はかなり束縛するし、独占欲も激しくなるから
雅紀、この続きは日本帰ったらしような。」

「……はい」

お手柔らかにしてもらわなきゃ
だって…俺も分かんないことだらけだもん
心拍数が跳ね上がってドキドキが止まんない。


「ほら、笑えよもしかして、物足りない?
もっと情熱的なキスしてほしいとか?」

「うんっ翔ちゃん大好きっ!!」

砂漠の国まで追いかけてきてくれた俺の王子様は、とっても頭が良くて、ハンサムでめちゃめちゃやさしくって
でもちょっとビビりで少しドSなところもあるみたい。考えてもみなかったけど
ものすっごくエッチだったりするのかも。

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