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ビタミン剤

第17章 遺言



「…ぁ智…だめ…もっ抜けちゃ…やぁ」

「んーーごめんね。
動いたら角度が浅くなっちゃった
翔の好きなようにスケベに腰振って奥まで挿入ちゃってイイよ、いくらでもしたげるから。」

「…ん…んんぁ…ホントに?」

「翔が欲しいだけあげるおいらサル並みだもん。
中でも、口でも、顔射でも、翔が欲しいときはすぐにハメていっぱい出してあげる。」

「…ぅれし…ぁあ…智くん…すきぃ
だいすき…んんぁあッッ」

「おいらもだいすきだよ、翔ちゃん」


ソファーに深く座り込んだおいらの上には
快楽の虜になってる蕩けた色っぽい表情で淫らに腰を降り続ける愛らしい翔ちゃん。


おいらだけが知っていい秘密の翔ちゃん

肌蹴たシャツも邪魔、おいらのシャツも
ネックレスも、翔ちゃんの腕時計もぜんぶ要らない


産まれたまんまの姿でひとつになろう


死んだ先の事とか亡くなる準備だとかで
目の前にいるおいらをのけ者にしないでよ


おいらずっと翔ちゃんと一緒だよ
離れ離れになるなんて考える必要なんて無い
おサルのおいらは断腸の思いで翔ちゃんと繋がってんだからさ。

翔ちゃんが息をしなくなる時は
おいらの息も止まるし
翔ちゃんが此の世から居なくなる時は
おいらがあの世の岸で迎えてあげる。


だから余計な事に時間を費やしたりしないで
おいらだけを見ておいらだけを感じてて

くだらない遺言なんて
アロマキャンドルの炎に焼べて
真っ白な灰にしたげる。




「あ、もぅ、智…一緒に…ぁう…イくぅ!」

「翔ちゃん…一緒にイくよ……クッ!」



もしも
おいらが先に燃え尽きて灰になるなら
すぐに翔ちゃんの事を奪い去りに来たげるから

だから安心しておいらに愛されてなさい。



おわり

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