ビタミン剤
第18章 宵待ち草
「翔ちゃん…翔っ…翔ちゃ…ぁ」
突然眼の前に現れたのは俺をとんでもなく甘やかしてくれて極上な快感で
ずぶずぶに溺れさせてくれる待ち焦がれた想い人。
翔ちゃんの両腕がそっとカーペットに身体を横たえてくれて
ベッドに行こうか?背中痛くない?って心配そうに声をかけてくれるけど、
待ち焦がれてた翔ちゃんが目の前に、素裸で抱きしめてくれてるのにこれ以上我慢なんてできない。
「翔ちゃ…逢いた…かった…ここで…ぁ
はやくぅ…も…ぁん」
「かず、俺も逢いたかったよ」
恋い焦がれたぬくもり
あたたかで優しくて、力強くて長い長い口吻が離れる頃には翔ちゃんの指先でかんたんに絶頂に導かれて、翔ちゃんの掌にありったけの熱を吐き出してた。
夢じゃないよね?
もしかして熱に浮かされてるのかな?
間違いなく本物の翔ちゃんのぬくもり
素肌に感じてて、身体の奥深くにも翔ちゃんの熱い塊が脈打っている。
「翔…ちゃん…ぁん…ぅ…は、っぁ」
「大丈夫、ちゃんと手握ってるよ
かず、気持ちイイ?」
「ぁんぁ…はァ…ぃひんっんんっ」
「たくさんの俺が画面にいっぱい居るね
さみしかった?」
「ンぁ…ぅァ…ぃあ、ぁん」
翔ちゃんの優しい問いかけになんにも応えれない。
もう、全身がとろとろに蕩けて肉体の原型さえ留めていられないくらい
翔ちゃんに揺さぶられて、突き上げられて感じ過ぎてる。
ずっとほしかったもの
空虚だった部分が翔ちゃんに埋め込まれて不完全だった俺自身が満たされて形成されていく。