ビタミン剤
第18章 宵待ち草
Sside
「初めてのキスはマジでびっくりしてけど、うれしかったし、かずも可愛かったよ。
今のかずも色気が増し増しでサイコーに色っぽくてかわいいからね」
「ねえ、俺もかずが居なくてさみしい時は
テレビ画面ぜーんぶにかずを映してだして
かわいいかずを見ながら1人エッチしちゃってもイイ?」
なんてつい調子こいて言ってみたら、やっぱり枕をぶつけてこられた。
かずもいつもの調子がでてきたかな?
かずの抱き枕になれるなんて
すっげえ楽しい任務になりそうなんですけど。
素直にさみしかったと本音を吐き出してくれた
ごめんね、
せかせか忙しくするが好きな俺のこと丸ごと理解してくれてるかずにはいつも我慢ばかりを強いてる。
かずからのお願い事は
わがままなんてほど遠い可愛らしい独占欲
この2日間はイヤってほどそばにいてあげて
どっか行っちゃいなよって思われるくらい
べたべたくっついててあげたい。
片想いが実って自分から襲って両思いに
なれたって、かずは思ってるみたいたけど
俺だって、あの頃にはもうかずのことが好きだった
今だってうまく伝えれてないんだろうな
ことさら現場や、撮影中なんかのときは
態度や仕草、表情にも出さないように意識してるから
かずを色々と不安にさせてるのかもしれない。
たまにはしっかり表現してみようかな。
待たせて、待ち侘びて
恋しい恋しいって泣きながら全身で俺のことを
求めてくれてたかず。
迎えに行くよ
呼ばれなくたって会いに行くからね