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ビタミン剤

第19章 ニンカツ

Aside


離れてた分の隙間をぜんぶうめることは
出来ないけど、さみしい思いをさせた分だけ
たくさんあげたいじゃない。
1週間で目減りしたニノちゃんの中の俺をね
うんとたくさん補ってあげたい。




「ふぁ…うっ…や…ぁ…まだ…いって…ない。」

「ん、なあに?」

「まだ…イッてなぁ、ん、はあ…ぁ」



おりょりょ?

玄関先で、1回でしょ。
たった今目一杯の愛を余すことなくニノちゃんの中にたっぷり注ぎこんであげたんですけど。
俺の愛情が2回じゃまだ足りないなんて
このスケベな欲張りさんめ!!

んん、でもニノちゃんもたしか
少なとも3回はイカせちゃったと思ったんだけど?


泪と汗でぐしゃぐしゃかわいい顔。
まだ足りないなんて、かわいいおねだりしてくれるだもん。

もう雅紀、張り切っちゃうッッ!


それにしても
俺ら2人の下腹部はたいへんなことになってる。
飛沫と俺の汗とニノの汗とがぐちゃぐちゃに
混ざり合って、大洪水を起こしてた。


エアコンと加湿器の静かな音。

俺を迎えてくれるリビングは快適な温度に
なってて、
テーブルには料理と酒が用意してくれてある。

なんだかんだ強気発言で少しひねくれ者で
かなり甘えん坊のツンデレニノちゃん。


健気にも俺のことを待ちわびてくれてたんだよね。

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