ビタミン剤
第20章 ウブじゃないアナタ
飛沫を撒き散らせながら飛翔しようとする
瞬間、両腕をきつく掴んで逃がさないように
動きを奪って動きを停止させる
「も、イキたぃ…潤っも、許して…」
「まだまだだよ。もっと俺のこと感じて」
大粒の涙、唾液まで垂らしながら
苦し気に哀願してくる媚びる瞳の色
他の奴らに見せつけてやりたい烈情と
誰にも見せてやるものかっていう激情
相反する感情が下腹部の中心へと集まり
激しく打ち付ける滾った熱の塊になって翔くんの中を蹂躙する
あとわずかでイけてた筈が
納得できかねるたよりない視線で不安気に
俺の顔を見つめてくる
「潤…なん…で…も…んぁ…イキたぃ」
「じゃあ、もっと気持ちよくしたげる」
「…っえ…うぁ…ぁんんっ」
抉るように奥まで繋がってた塊をゆっくりと
引き抜いて、
整わない息のままの翔くんの体を仰向けに
横たえて優しいキスをする