ビタミン剤
第21章 ドロップ
「じゃ勝負してみる?
3つだして3つともおいらが色を当てたら、
ニノがなんでも欲しいものをくれる
とかどう?」
「いいですよ。
でもドロップ缶を振るのは俺ですからね、
ズルは無しですよ。」
ひとつめは、あかい色
ふたつめは、きいろい色
みっつめは、しろ色
「………うそぉ…ホントに当てちゃった」
「どうだ、参ったかっ!」
「ま、約束は約束ですからね、
なんでも言ってくださいよ
新作の釣竿?それとも限定品のリールですか?」
ドロップ缶を取り上げられて
カラカラカラカラって
あおいろのドロップを手のひらに出すと
「これ、おいらのハート。
今からニノのお口に入れて舐めさせる。
これを舐め終わったら
ニノはおいらのものになる。
これは舐めるとおいらを好きになる
魔法のドロップなんだぜ。」
「…………」