ビタミン剤
第24章 愛の戦士
「……じゃあ…俺のせいってこと?」
「違うよ、
翔は可愛らしいだけだもん。
銀縁眼鏡もとっても似合ってるよ」
精いっぱい男前の顔をつくってみても
あんまり格好良くはないかも
だって今の俺、下半身丸出し状態だし。
それでも
見つめてくる翔の眸は眼鏡の奥で
きらきらも輝いてて
ホントに澄んでおおきくてキレイな眸。
こんなキレイな眸から涙を流させてることには
さすがの愛の戦士も反省しなきゃ。
「じゃあ誰のせい?」
「えっとね、あのね、アレだよ、アレ!
だから、コイツ、コイツがね
翔が可愛くって我慢できなくって
乳首をくりくり弄っちゃって
そしたらもっと我慢できなくって
勝手にシコシコ触りだしたの」
俺は右手をペシペシ叩いてみせた
やっと涙目の翔の顔に笑顔が浮かんだ。
「おいこら、コイツめ!このワルイ奴っ!」
「雅紀の右手が…コイツなの?」
「そ、コイツなの。コイツ。
この右手が1番いけない子なの」