テキストサイズ

ビタミン剤

第26章 ルール ver.1



雅紀の愚痴からはじまって単なる笑い話で
終わるはずが、
どんどん話しがズレて、エスカレートしていって

毎年俺のバースデーに
パーティを開催して、メンバーみんなに
しあわせを分け与えるって約束事までしちゃって

最後には、
3人を受け入れる羽目になってた。




みんなが嵐を辞める、嵐を解散する


冗談でも笑えなかった

だって俺にとっては
家族よりもずっとずっと一緒にやったきた
大切な仲間だから

みんなのしあわせが俺のしあわせで
俺のしあわせがみんなのしあわせになるなら

きっとものすごく思い詰めた顔してたんだと思う
そしたら智くんが優しく笑ってくれた


『翔ちゃんの好きにしていいよ
俺ら二人のしあわせをみんなにもお裾分けして
あげたいんだよね?』



これからもずっと5人で嵐
だって、俺たちは5人で嵐だから






向こうで3人がジャンケンしてるけど
まだ順番は決まらないみたいで
その様子を眺めながらクスクス笑ってる智くん。

「ちょっと熱っぽいんだよな
ナースの翔ちゃんに検温してもらいたいな?」

「………検温?」


頬をやさしく撫でてくれる智くんの手
あたたかで、しなやかで

それでいて時々いじわるもしてくる手

ベルトをゆるめてデニムのボタンを外して
下着から取り出した智くんのモノは
もうしっかりと勃ってて

「ほら、かわいいナースの翔ちゃん
はやく検温してくれなきゃ」

「…智くん…まって…!」

優しく髪を撫でてくれてた手が強めに
後頭部を押さえ付けてきて、
口いっぱいに智くんのものが侵入してくる。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ