ビタミン剤
第28章 フタヨンマルマルのシンデレラ
Nside
駆け足で滑り込んできた恋人。
頑張り屋で働きものの恋人は
こっちがブレーキをかけてあげないと
どこまでもムチャをする傾向があるんでね。
どうにも他人に尽くしたい
周りを相手を喜ばせてそれを自分の喜びに
変換できるその精神は高潔なんですが
その周囲の大き過ぎる期待に本人も気付かない内に
恋人が疲弊していくのを
目の当たりにするのは我慢できない。
まずしっかりと線引きをさせる事から
始めてみた。
いつでも抱きたいし
何時だって触れ合いたい
ただ、そんな事してると
翔ちゃんの身体が悲鳴をあげる事になって
それを自分の責任だと背負い込む優しい性格だから
スケジュール管理好きな性格を逆手にとって
決めた2人の間の決め事
結局はそれが良い方向へと向かってるようで
打ち合わせも区切りを決めて
誘われてる飲み会でもきっちりと
時間を切り上げるようになり
健康管理まですこぶる良好になってきている。