ビタミン剤
第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ
「はぁ…はぁ…潤?
すっげえ良かった…どした」
「フフ、こっちの翔くんにおかわりしてるの。
まだイケるよね?
今日はこれ、使って欲しいから」
ポケットから取り出して渡してきたのは卑猥な
形のプラグ。
前にこれ着けたままお散歩ってやったことあった
けど、あん時の潤の乱れ方は
ハンパなくて、その後没取されたヤツ。
「今日、俺ら料理ロケの撮影だよ?
ずっと立ったまんまだせっ
辛くなったらどうすんだよ?!」
「だって、俺と翔くんと2人だけだよ?
こんなチャンス滅多に無いんだもん
それでなくったって俺ら、普段おおやけには
絡めないし。」
「潤…おまえ…」
付き合ってく上で決めた事
不用意に詮索されたり、写真撮られたりするのは
嫌だから、じゃれ合ったりするのも
絡んだりするのも極力少めにしておこうって。
だよな
俺だって切ないって感じてんだ
きっと寂しがりやの潤はもっと感じてたんだ。
相葉ちゃんとニノは堂々と番組内でも
イチャイチャしたりできてるのに
俺らは、潤が番組にゲスト出演してくれた時も
ずっと不仲だ不仲だって言われ続けてた。
あの日も帰ってから潤へのフォローはしたつもり
だし、潤からも気にしてないからねって
言ってくれてたんだけど
やっぱり我慢させてたんだな。