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ビタミン剤

第36章 続 縁結びの神さま



後日


「あっ、そうだ智くんあのね、
ぬいぐるみのサトくんかショウタンのどっちか
今度の撮影に連れてってもいい?」

「へ?いいけど、なんの撮影?」

「あの、ゼリーのCMだよ、
今回は朝寝坊したサラリーマンって設定なんだ」

「ふーん、別にいいけど
なんでぬいぐるみがいるの?」

「できるサラリーマンがベッドの脇にぬいぐるみを置いて寝てたらギャップ萌えだって監督さんが言うからね。」

「ベッドォオ?!はぁぁぁ?
もしかして翔ちゃん、パジャマ姿とか寝顔とか
見せたりするの?」


「う、うん
だって…前からやってる商品のCMだもん
イヤですなんて言えないよ」


ガビーーーンッッ


「だっ、だからね
どうせならどっちかの借りて枕元に置いて
おきたいなぁって思ったの。
監督さんに大切な人から貰った大事にしてる
ぬいぐるみがあるからぜひそれを使わせて
欲しいってお願いしたんだ。」

「うーんうーん
仕事だもんなぁ仕方ないよなぁ」

「それに一緒だとね、
智くんが傍に居てくれてるみたいで心強いし。
お願いっ智くんっ!」

「まあ、…別に…いいけど。
全国放送で翔ちゃんのかわいい寝顔を晒して
見せるのかぁ、くっそぉ…」

「わぁーいありがとう、智くん。
寝たふりだしね、ホントの寝顔は智くんにしか
見せないからね。」

「もう、翔ちゃんってば
かわいいんだからっこのこの襲っちゃうぞ!」

「うふふ、智くん。だいすき」

「 おいらも大大だぁーいすき
あ、じゃあ録音してる声消しとかなきゃ!」


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