ビタミン剤
第37章 サンクチュアリィ
俺もおまえもきっとベルトを外すと恥ずかしい
くらい下着が濡れてて、下着から取りだすと
勢いよく飛び出したりするんだろうな。
ったく、10代でもねえのに
翔のベルトを外して下着を下ろすと先走りで
濡れてるモノが湿って腹にくっ付いている
触れると弾けるように勃ちあがるそれを
掌で包み込むようにやんわりと刺激する。
「…ぁ…はっ…ぅんん…ふぁ…」
悩ましい吐息を漏らして
俺に縋り付いてくる指が愛しい。
おとがいから喉仏に喰らいつくように舐め上げて
耳朶を食むりながら行為をねだってやる。
「なあ…翔、俺のもさわって」
「う…ふぁ…んんっ…ぁうっ」
翔のふるえる手がバックルに手を掛けて
ベルトを外してジッパーを下ろしてく。
「おまえもいやらしい手つきだな
こんな場所なのに」
「だって…准一くんが…言うから。
…誰もいないって…」
慾望にのみ込まれる寸前の熱に浮かされて
艶めく顔でこまったように眉根を寄せてる
「やっぱりダメだっ。こんな色気ふりまく
いやらしい顔、お天道様にも見せらんねぇ」
太陽をまともに浴びる河原から、木洩れ陽の
さす木蔭に移動した。
ジャケットを脱いでやわらかな草地へ敷き
腰を降ろさせてやると
誘うような淫らな視線を送ってきた。